ちょっと前に投稿した記事のとおり、仮想通貨市場が全体的に盛り上がりそうな雰囲気になってきましたね。
AIチャットボットの「chatGPT」が広く知られバズリ始めた今、多くの人々の職や雇用が失われるのではないかといった社会的な懸念も過熱しはじめている。
このタイミングだからこそ、投資に目を向ける人も増えそうだし、世界的な金融危機の懸念の高まりも相まって仮想通貨市場が注目されやすい状況と見ています。
ただ、仮想通貨やらビットコインやら言われても、なんとなく「あぶないもの」といった認識を持っている人も少なくはないとおもから、仮想通貨市場というものがどういったものなのか、ちょっと真面目に記事にしてみようと思った次第です。
なので、仮想通貨のなかでも代表格となるビットコインにメインに『ビットコインの価格変動の歴史と背景』について簡単に解説してみます。
ビットコインとは
ビットコインは、2008年に「サトシ・ナカモト」という名前の人物(架空の人物とも言われている)によって提唱された仮想通貨。
中央集権的な金融機関に依存することなく、非中央集権的な仕組みが採用されており、個人同士で自由に取引できることが特徴。
2009年1月3日にビットコインが誕生し取引が開始されました。
ビットコインの価格変動の歴史
初期の価格変動
ビットコインが誕生した2009年1月には、わずか数セントで取引されていましたが、2010年には1ビットコインあたり0.08ドル(当時)まで価格が上昇しました。
2011年から2013年の価格変動
2011年には、1ビットコインあたり30ドルを超える高値をつけるも、同年末には価格が下落し2ドルまで下落。
2012年には再び価格が上昇し、1ビットコインあたり13ドルまで上昇。そして、2013年には1ビットコインあたり1,200ドルを超えるまで大きな価格上昇を見せました。
2013年末から2014年の価格急落
2013年末には、1ビットコインあたり500ドルまで下落。2014年には大手取引所のハッキング事件や規制強化などにより価格が大幅に下落。
1ビットコインあたり350ドルまで落ち込む展開となりました。
2014年以降の価格変動
2015年以降は大きな価格変動はなかったものの、徐々に価格が上昇する展開に。
2017年後半にはビットコインの価格が急騰し、12月には1ビットコインあたり20,000ドル(約220万円)を超える高値をつけた。
この2017年12月の急騰相場こそがこれまでの仮想通貨市場で最も過熱感が出ていた時期ではないでしょうか。
ビットコイン取引が認められた先進国の増加や、大手投資家がビットコインに注目したことや、日本国内でも何かと仮想通貨の話題が取り上げられ、出川さん出演のコインチェックのCMも仮想通貨を広く周知させる材料となった。
そして、2018年に突入してからあの大事件が勃発することとなる。
コインチェック事件
2018年1月28日に、580億円相当の『XEM(ネム)』という仮想通貨が、コインチェックの取引所から盗まれ流出するという大事件が起きる。
これをきっかけに仮想通貨市場は下落の一途を辿る展開に。
2018年以降の価格変動
2018年以降の仮想通貨市場は急落し、1ビットコインあたり6,000ドルを割り込むなど大きな下げ相場となった。
その後、2019年に入ると価格は再び上昇し始め、1ビットコインあたり10,000ドルを超える高値をつけ回復基調に。
そして、2020年に入ると新型コロナウイルスの影響で、株式市場が大幅に下落したことから、ビットコインを含む仮想通貨市場にも影響が出たたものの、2020年10月頃からかなり強い上昇基調になり勢いをつけていく。
2021年には最高値を付ける
2021年に入ると価格が再び急騰し、1ビットコインあたり60,000ドル(約770万円)を超える高値をつける展開に。
そこから再び下降トレンドに転じて200ドル付近までの下落となったが、2023年に入ってからは切り返し、400万円突破目前といった相場展開となっている。
ビットコインのメリットや問題点
投資家・企業・一般消費者にとってのメリット
ビットコインを含む仮想通貨は、投資家や企業のみならず、一般消費者にとっても有益なものとなっている。
例えば、海外送金や決済手段として仮想通貨を利用できる場面も増えてきているおり、海外送金においては仮想通貨を利用することで手数料が格段に安くなり、送金スピードも早くなるというメリットがある。
また、ビットコインには、中央集権的な金融機関を介さずに取引できるというメリットがあり、金融システムに対する信頼性が高まります。
問題点やリスク
ビットコインを含む仮想通貨には、いくつかの問題点やリスクがある。
例えば、価格変動が激しく、大きな損失を被る可能性があることや、投資家保護が不十分であること。
青汁王子こと三崎優太さんが数億円の損失を出したという話題も記憶に新しいです。
また、仮想通貨取引所のハッキング被害が頻繁に起きることも大きなリスクとして挙げられます。
仮想通貨市場の今後について
ビットコインを含む仮想通貨市場は、今後も成長が期待されている分野であることは間違いない。
世界中でビットコインを含む仮想通貨を受け入れる企業や取引所が増えており、ビットコインを使って商品を購入することも可能になっています。
仮想通貨を法定通貨として採用する国まででてきています。
総じて言えることは、ビットコインを含む仮想通貨は、世界中で注目を集めている新しい資産クラスであるため今後も市場が成長していくことが期待値は高い。
まとめ
このように、仮想通貨市場(ビットコイン)はまだ成熟はしきていないにしても、その価格変動には数多くの歴史があり、一時的にはバブルとも言われた急騰や急落も経験しています。
また、仮想通貨は新たな決済手段としての活用も期待され、将来的にはまだまだ注目を集めることが見込まれる分野でもあります。
世界的に様々な懸念が生じているこの時勢の流れをみれば、この先ビットコインを筆頭とした仮想通貨がどのようになっていくかはなんとなく想像がつくのではないでしょうか。