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命の選別

『ダウン症なら生まれてこない方がマシじゃない?』

という彼の言葉は、バカ丸出しの極めて冷淡で残酷な言葉に感じるけど、その言葉にはちゃんと理由がある。子供がハンデや障害を負って生まれて来ることで、親である自分たちが苦労するのは良い。けど、人より大きなハンデを背負って生まれてくる本人は“幸せじゃないかもしれない”というのが彼の意見。

仮に、自分が何かしらの障害を抱えてこの世に生を受けていたら、“親を恨むとおもう”とも。こういう感覚は人それぞれだし、一個人の価値観や思想は決して否定されるものではない。なかなかショッキングな言葉だけど、確かに親がどんな想いでどれだけ愛情を注ごうが、何を思うかは子供次第だ。

ただ、彼の意見は今の自分との比較があるうえでの意見。ダウン症の子は生まれつきそうなのだから、そんな感情抱くのだろうか?一説によるとダウン症の子には人を『恨む』という思想がないらしい。ずっと「ママ・パパ大好き」なんだそう。でも、この辺のことに関しては考えてもわからないこと。

ダウン症の子は心臓疾患を持って生まれてくる可能性も高く、幼い時期に亡くなってしまう可能性も高いこと。元気に育っても親が居なくなった時に子供がどうなるかという懸念など、あらゆる不安要素はあることは確か。彼の言い分は“感情”を抜きにすれば論理的で決して間違いではないと思う。

けど、彼の意見に理解はできても決して“共感”はできない。わたしはなんであろうが生もうと思ってるから。生んだ後の責任を全て負えるかなんてわからない。普通に生まれるよりも計り知れない苦労が子供にも訪れるかもしれない。もしかしたら後悔するかもしれない。でも、わたしは“命の選別”はしない。