まちこさんは声をかけてみたけど、夕食の支度があるからと出かけられない感じだった。この前の会って話した時に、とりあえず家は出て離婚も考えた方が良いって言ったけど、まだまちこさんの中には迷いがあるようだ。
そんなこんなで、一人で某デパートへいき秋物の洋服を見ていると、何やらアツイ視線を感じたので目を向けてみてびっくり。なんと、前に働いていた職場の後輩(偉そうに言えば部下)だった。
わたし以上に向こうがかなり驚いた様子で、ツチノコでも発見したかのようなリアクション。“うわぁ…なんだそのリアクションは…大袈裟だなぁ”と心のなかで呟くも、話してそのリアクションの理由がわかった。
どうやら、わたしの死亡説が流れていたみたい…。
まぁそれも無理はないかな。なぜなら、会社辞めたあとに引っ越しして、連絡先の変更もして、そのまま誰に連絡することもなく関係を断ち切っていた。前の会社には古くからの友人や知人も在籍していたけど、これまでの人生を全てリセットして新しい人生を歩むのがテーマだったからね。
忽然といなくなって音信不通になったんだから、わたしが死んだんじゃないかって噂がまことしやかに囁かれていても無理はない…。
そして、そんな死亡疑惑のあった人物といきなり遭遇したのだから、彼女のリアクションも頷ける。にしても、こんな大都会の真ん中で偶然出くわすなんて、やっぱり世間は広いようで狭いのかもしれない。
んで、軽~くお茶でもしようって流れになって互いの近況報告。会社の方はどうやら順調そうだけど、わたしが抜けたあとは大変だったらしい。わたしも包み隠さず、新興宗教の餌食になりかけたこと、海外移住のこと、いろいろ話したら「相変わらずクレイジーなことやってますね!」と最高の誉め言葉。
決められた時間に会社へ行き、決められた給料を貰って生活してる彼女からすれば、わたしの「好き勝手感」はさぞ魅力的に映ったことでしょう。ただ、経済的な理由からそんな好き勝手な生活はできないからな~と嘆く彼女。まぁ…そりゃそうでしょう。
彼女はまだ20代前半、若い頃の苦労は買ってでもしろとはよく言ったもので、若い時代にいろんな苦労や経験は積んでおいた方がいいとはわたしも思う。実際わたしは苦労しまくったし、その経験がのちに活きた。いざという自分の力で稼げる能力を身に着けておくことは大事。
彼女にはわりと目をかけていて、ちょっと不器用だけど自立心も高いので、過去にあることをアドバイスしていたことを思い出した。
その時の話⇒お金が減る一方で生活費が苦しい…の話
ただ、この時のアドバイスはあまり実行していない様子…、それでいまだにお金がないからと生活の困窮を嘆いているので、少々強めに言ってしまった。
「お金無いならなぜ、無・駄・を・な・く・さ・な・い・の・?!」と
わたしから言わせてもらえば、スマホでゲームやったり動画見まくったりしないのなら、キャリヤ契約でバカ高い月額支払ってるのほほんとアホだとおもう。通話・LINE・メール、その他諸々のアプリ程度しか使わないなら、格安SIMで十分。
なんとなく面倒臭いとか、よくわからないとか、その程度の理由でやったほうが良いことをやらないのは勿体ない。それでいくら節約になるとかそういう問題以上に、何も考えず無駄なことをやってる様がキライ。個人の自由だからいんだけどね…。
と話がそれたけど、なんだかんだ好きな子だし楽しくおしゃべりしてバイバイした。「みんなにわたしは元気に生きてるから安心して」と伝えるようお願いして。
そんな、偶然のバッタリがあった刺激的な一日でしたとさ。