もがき苦しむ義父を、義母と介抱しながら
救急車の到着を待つことおおよそ十分程度
普通に考えればかなり早いんだと思うけど
たったの十分程度が地獄のように長く感じ
その間ずっと悪い事、最悪な展開ばかりが
頭の中を駆け巡っていたわたし…。
だって、もしこのまま義父が命を落とせば
わたしは殺人の罪にに問われかねない…。
そんな風にハラハラしまくってたわたしは
救急車の到着でようやくほっと安堵した。
義父が担架で救急車へ運び込まれ行き
わたしもついて行くとそこには驚きの光景
なかなかの数の野次馬が…ご近所さん方が
何事かと一斉にこちらへと視線を送っていた
それだけに留まらずご年配の方々が数名
心配そうな面持ちで救急車に駆け寄って来て
「〇〇さん大丈夫かい!がんばれ!」と
義母と義父に向けでエールを送っていた…。
わたしはご近所さんのことは全然だけど…
夫家族は昔からこの地で生活してるんだし
ご近所さん方とも深い付き合いなんだろうし
由緒ある家柄でもあるだけに町内の顔?
とまでは言わないにしてもなんていうか
親しまれてるというか愛されてるというか
とにかくご近所の反応がそんな感じだった。
家庭の中で見せているかと顔とは違い外では
至極まっとうな良き善人なんでしょう…。
なんて意地の悪い言い方をしちゃってるけど
実際に義両親は悪い人ではないと思う。
これだけ色々されてるのに説得力ないけど
単にたがが外れてるだけな感じがしてる。
それで、義母から家で留守番をしてて欲しい
と言われわたしは家に残ることになった。
夫への連絡もお願いされた為すぐに連絡
義父が救急で運ばれた事と搬送先だけ伝え
あれこれ聞かれる前に電話を切った…。
何故そうなったかを聞かれると気まずいし
嘘をつくのと言わないのとでは全然違う。
病院に搬送され状態が落ち着いた時には
きっと義母が事の顛末を義父に聞くはず
「一体何があったのか?」って。
その時に義父は一体どう喋るつもりなのか
そんなことを考え不安になっていた…。
もし、わたしが悪いみたいに言われたら最悪
今回の一件が居間で起きたことであったら
監視カメラが動いてるから証明できたけど
自分の部屋で起きてしまったから運が悪い。
なんにしても最悪な展開を覚悟しながら
結果が訪れるのをソワソワして待っていた。
すると、義母からの着信が…
コメント
襲われて突き飛ばしたんだから、殺人の罪になんか問われませんよ。正当防衛です。
タカコさん、「弁護士の妻」「由緒ある家の嫁」を捨て切れませんか?そういうものにはこだわらない方かと思っていたけれど、気は強いのに、いざというときの芯の弱さばかりが目立って、正直、がっかりです。なんでも「自分さえガマンすれば」二度目の結婚は続く、と思っているようで、保身に走る方なんだな、という印象を受けました。小娘じゃあるまいし、もっとしっかり自分の足で立ってください。