『同居ならあなたとの将来は諦める』と
彼に伝えることを迷いながら
とりあえず少し酔っておこうと
お酒の力を借り彼の到着を待ったわたし。
両手に少々多めのお土産をぶら下げた彼が
予告通り9時前頃に到着し、玄関で出迎え。
いつもと変わらぬ笑顔で登場した彼。
とりあえず「お疲れ様」と家に上がって貰い
旅行のあれこれ差しさわりの無い会話を。
彼と両親と姉さんからのお土産を渡され
家族で1つ買って来てくれれば十分なのに…
と思いつつもありがたく受け取る。
わたしは少々酔いが回っていたせいか
彼との会話が普通に楽しくなってしまって
そのまま30分位その調子で話してたけど
肝心なことを忘れていることに気づく。
『あの事』を伝えなきゃと様子を伺うものの
どうにも糸口がつかめない…。
彼は笑顔で楽しそうに話を続けているから
その話を遮りいきなり爆弾投下は難しい。
どうにか話の流れを変えなきゃならない
なので、お父さんの容態は大丈夫だったの?
という感じで彼の家族や家庭の事情の話へ
徐々にシフトしてくことにした。
すると、やがて真面目な話になって行き
彼の顔から笑みが無くなり真剣な表情に。
そんな流れに変わってきた為、何度も何度も
ここで言おうと心の中で繰り返してたけど
なかなか意を決することが出来きず
そのまま彼の話を黙って聞いていた。
すると、彼から5月辺りを目途ととして
『もう実家に移り住もうと考えてる』と
目下の問題点に触れてきたため
“ここしかない!!”と意を決して
『その件なんだけど、大切な話がある』と
わたしは彼に伝えました。
まず自分の考えや気持ちを伝えることに
酷く緊張してしまい詳細はあまり覚えてない
でも、わたしの気持ちや考えがしっかりと
彼に伝わるよう話すことはできてたはず。
彼は何も言わずわたしの話を聞いてくれて
全部聞くまでは黙っていようといった感じで
静かにわたしの言葉に耳を傾けていた。
最終的に、だからあなたとの将来は諦める
しっかりと彼にそう伝えることができた。
そして、それに対する彼の反応は…
続きます。